赤ちゃんを授かったとき、どんなことを最初に考えますか?
食事のこと、運動のこと、出産のこと…たくさんのことを調べて、がんばるお母さんたちに、ぜひ知っておいてほしいことがあります。
それは、「お母さんの腸内環境と膣内環境」が赤ちゃんに影響を与えるということです。
「え?腸が赤ちゃんに関係あるの?」と驚く方もいるかもしれませんね。今回はそのしくみを、わかりやすく解説していきます。
◆ 赤ちゃんはどこで菌をもらうの?
赤ちゃんは、お腹の中にいる間は無菌状態に近いといわれています。
では、生まれてきたとき、初めて触れる菌はどこからくるのでしょう?
それは、お母さんの「膣」や「腸」にいる常在菌たちなんです。
特に、**経膣分娩(自然分娩)**では、赤ちゃんは産道を通って生まれてきます。そのとき、膣内や肛門付近にある菌に全身が触れることで、**初めて腸内フローラ(腸内細菌のバランス)**が形成され始めるのです。
つまり、赤ちゃんが「最初に出会う菌」が、お母さんから受け取る“免疫のスタートセット”のようなものなんですね。
◆ 腸内環境がよいと、赤ちゃんにどんな影響があるの?
お母さんの腸や膣に、**善玉菌(ビフィズス菌や乳酸菌など)**が多く、バランスが取れている状態だと、赤ちゃんもそれらの良い菌を受け継ぎやすくなります。
これによって:
- 赤ちゃんの免疫力が高まりやすい
- アレルギーやアトピーのリスクが低下する可能性
- お腹の調子が整いやすい(便秘や下痢が少ない)
- 将来的な肥満や生活習慣病の予防にもつながる
など、良いことがたくさんあります。
特に最近では、**「腸は第2の脳」**とも呼ばれ、感情や精神面にも影響を与えることがわかってきています。赤ちゃんが落ち着いている、よく眠る、笑顔が多い…そんな様子にも、腸内環境が関係しているとも言われています。
◆ 逆に、腸内環境が悪いとどうなるの?
もちろん、誰でも腸内には悪玉菌も存在していますが、**悪玉菌が多すぎる状態(腸内環境の乱れ)**になると、赤ちゃんが受け取る菌のバランスも乱れてしまうことがあります。
たとえば:
- 赤ちゃんがアレルギー体質になりやすい
- 便秘やお腹のトラブルが多くなる
- 免疫力が弱く、風邪をひきやすい
などのリスクが指摘されています。
また、お母さん自身も腸内環境が乱れると、妊娠中に便秘になったり、肌荒れや疲れが取れにくくなることも。(私も妊娠初期につわりでちゃんとした食事ができず、便秘気味でした。)
だからこそ、**妊娠中から「腸を整える習慣」**を取り入れることがとても大切なんです。
◆ 帝王切開だとどうなるの?
帝王切開の場合、赤ちゃんはお母さんの膣を通らずに生まれてくるため、膣内の菌に触れる機会がありません。
このため、最初に触れる菌が「病院内の菌」や「お母さんのお腹の皮膚の菌」になることが多く、腸内フローラの形成に違いが出るという研究があります。
ただし、帝王切開が悪いわけではありません。必要な処置であり、母子の命を守るための大切な選択です。
近年では、帝王切開で生まれる赤ちゃんにも、**お母さんの膣内の菌をガーゼなどで口元に塗布する「マイクロバイオーム移植」**といった試みも行われ始めています。
つまり、「どう生まれるか」だけでなく、「どう育てるか」「どう整えるか」も大事だということですね。
◆ 妊娠中・産後にできる腸内環境ケアのポイント
赤ちゃんのためにも、自分の健康のためにも、腸を整えるのはとても重要。簡単にできることから、取り入れてみましょう。
● 発酵食品をとる
納豆、味噌、ぬか漬け、ヨーグルトなどは善玉菌を増やしてくれます。
● 食物繊維をとる
腸内細菌のエサになる野菜や海藻、きのこ、オートミールなどを意識して食べましょう。
● ストレスをためない
ストレスは腸にダイレクトに影響します。自律神経が乱れると腸の働きもダウン。
◆ ピラティスで腸もココロもすっきり
ピラティスは、妊娠中や産後の女性にもやさしいエクササイズ。
特に腸内環境のために良い点として:
- 腹筋・骨盤底筋群をやさしく刺激でき、内臓の位置を整える
- 呼吸を深めて自律神経を整える(→腸のぜん動運動が活発に)
- ストレス解消やリラックス効果もあり、腸にとって良い環境がつくられる
ピラティスで体を動かすことで、心にも余裕が生まれ、育児にも良い影響が期待できます。
◆ お母さんの体は、赤ちゃんの最初のおうち
赤ちゃんが育つのは、お母さんのお腹の中。
そして生まれたときに最初に出会うのも、お母さんの菌たち。
だからこそ、「自分の体を整えること=赤ちゃんの未来を整えること」に、つながっているんですね。
どんなお産の形でも、お母さんの笑顔と安心が、いちばんのギフトです。
まずは、自分の腸を大切にすることから始めてみませんか?


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