筋肉の「起始」と「停止」ってなに?

「ピラティスで筋肉を意識しながら動くと、体が整うって聞いたけど…筋肉って、そもそもどう動くの?」

そんな疑問を持ったことはありませんか?

解剖学を学んでいると「この筋肉の“起始”はここで、“停止”はここです」なんて説明を聞くことがあります。でも、「起始」とか「停止」って言われても、ちょっと難しく感じますよね。

今回は、筋肉の「起始」と「停止」について、初心者の方にもわかりやすく、そしてピラティスと健康にどう関係しているのかを、やさしくお話ししていきます。

◆ 筋肉って、どこからどこまで?

私たちの体には、600種類以上の筋肉があります。
筋肉は、骨と骨の間についていて、「収縮(きゅっと縮む)」することで体を動かしています。

筋肉は、両端が骨にくっついていて、動くときにはその一方を固定し、もう一方を動かすようにして働きます。

ここで登場するのが「起始(きし)」と「停止(ていし)」という言葉です。

◆ 起始と停止の意味をやさしく説明すると…

  • 起始(きし):筋肉がスタートする地点。体の中で比較的「動かない側」についています。
  • 停止(ていし):筋肉が終わる地点。体の中で比較的「動く側」についています。

たとえば、上腕二頭筋(いわゆる“力こぶ”の筋肉)を例にすると…

  • 起始:肩に近い部分(肩甲骨)についている
  • 停止:ひじの近くの骨(橈骨)についている

この筋肉が縮むことで、ひじが曲がるわけですね。

つまり、「起始から停止に向かって筋肉が縮む → 骨が動く → 私たちが動ける」という仕組みです。

◆ なぜ、ピラティスで「起始」と「停止」を知ることが大切なの?

ピラティスは、筋肉をただ鍛えるだけではなく、「正しい動きで筋肉をコントロールする」ことを大切にしています。

筋肉がどこから始まり、どこに向かって動いているのかを理解すると…

  • 動くときに意識するポイントが明確になる
  • 体を効率的に使えるようになる
  • 無理な力を入れず、ケガを予防できる
  • 動きの質が高まり、効果が出やすくなる

といったメリットがあります。

つまり、「ただ動く」のではなく、「筋肉がどう動くのかを感じながら動く」ことで、体が変わりやすくなるんです。

◆ 女性にこそ知ってほしい「起始」と「停止」

女性の体は、ホルモンバランスや筋力の違いなどから、関節がゆるみやすく、姿勢も崩れやすい傾向があります。

だからこそ、ピラティスで筋肉を“正しく”使うことがとても大切。

たとえば、姿勢改善に大切なお腹周りの筋肉(腹直筋や腹斜筋など)も、起始と停止の位置を意識することで、お腹を引き締めながら背骨を支える感覚が身についてきます。

また、ヒップアップに関係する「大臀筋(だいでんきん)」も、起始は骨盤、停止は太ももの骨についています。この動きを理解すると、「ただ脚を上げる」のではなく、「お尻から動かす」感覚が養われ、効果も実感しやすくなりますよ。

◆ ピラティスの動きで“起始と停止”を意識してみよう

たとえば、ピラティスの代表的な動き「ブリッジ(ヒップリフト)」では、大臀筋(お尻の筋肉)が働いています。

このとき、「お尻の筋肉が骨盤から太ももについている」ことをイメージしながら動いてみると、より深くその筋肉を使えます。

「骨盤を床からゆっくり持ち上げながら、大臀筋がギューッと縮まっている」
そんな感覚がつかめてくると、筋肉の動きがクリアに感じられ、ピラティスの効果もアップ。

起始と停止を意識すると、体と心のつながりも深まり、自分の体に愛着がわいてくるんです。

◆ 筋肉の動きを知ることは、自分を大切にすること

「起始」と「停止」という言葉だけ聞くと、なんだか難しく感じるかもしれません。
でもそれは、筋肉がどうやってあなたの体を支え、動かしてくれているかを知る“ヒント”です。

体の仕組みを少しだけ理解することで、ピラティスの時間がもっと楽しく、もっと効果的になります。
そしてなにより、「自分の体を大切にする気持ち」が育っていきます。

ピラティスは、体だけでなく、心までも整えてくれるメソッド。
今日の動きの中で、「どこからどこまで筋肉が動いているんだろう?」と、少しだけ意識してみてください。
きっと新しい発見があるはずです。

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