女性の貧血と上手に付き合うために

私たち女性の多くが、一度は経験する「貧血」。立ちくらみ、疲れやすさ、集中力の低下——それらはもしかしたら、体からの「鉄分足りてないよ!」というサインかもしれません。

女性に貧血が多いのは、月経、妊娠・出産、更年期など、ライフステージごとの身体の変化が関係しています。今回は、女性の貧血について、ピラティスや健康管理の視点から深掘りしていきます。

◆ なぜ女性に貧血が多いのか?

日本人女性の約4人に1人が貧血、もしくはその予備軍だと言われています。その大きな原因は「鉄欠乏性貧血」。鉄は赤血球中のヘモグロビンの材料であり、酸素を全身に運ぶ大切な役割を担っています。

女性は月経によって毎月一定量の鉄を失います。また、妊娠や出産では赤ちゃんの成長や出産時の出血などで多くの鉄を必要とします。更年期に入ると月経はなくなりますが、ホルモンバランスの変化で鉄の吸収が落ちることがあり、油断できません。

◆ 妊娠中・妊娠希望の方の貧血対策

妊娠中の女性は、通常の2倍近い鉄を必要とします。胎児の成長、胎盤の形成、母体の血液量の増加などに鉄が使われるためです。

妊娠前からの鉄の備蓄がカギ。 妊娠を希望している段階で鉄分を意識的に摂取しておくことで、妊娠初期から安定した血液環境を整えることができます。

食事面では、レバー、赤身肉、ひじき、ほうれん草、卵黄などがおすすめです。ビタミンCを一緒に摂ると、鉄の吸収率がアップします。例えば「ひじきとピーマンの炒め物」や「ほうれん草といちごのスムージー」など、工夫してみましょう。

◆ 更年期と貧血

更年期に入ると、月経の終わりとともに貧血のリスクは一見下がるように思えますが、実際にはホルモンバランスの変動によって自律神経が乱れ、めまいや倦怠感が現れやすくなります。

このような症状が貧血と混同されやすく、見過ごされることも多いため注意が必要です。また、胃腸の機能が落ちることで鉄の吸収が低下し、貧血につながるケースもあります。

◆ ピラティスが貧血ケアに役立つ理由

「ピラティスと貧血?関係あるの?」と思う方もいるかもしれません。実は、ピラティスは貧血のケアや予防にとっても相性が良い運動なのです。

1. 呼吸を整え、酸素の循環を促進

ピラティスでは胸式呼吸を用いて体幹を安定させるとともに、効率的に酸素を取り込む練習を行います。貧血の方は血中の酸素運搬能力が低下しているため、呼吸筋を鍛えることで酸素を体に届ける力を補うことができます。

2. 血流促進による鉄の巡り改善

無理のない動きでインナーマッスルを刺激するピラティスは、血液やリンパの流れをスムーズにし、冷えやむくみの改善にもつながります。血流が良くなると、体内での栄養素(鉄など)の運搬もスムーズになります。

3. 自律神経を整える

ストレスがたまると、鉄の吸収にも影響が出ることが知られています。ピラティスは心と体をつなぐ運動として、自律神経のバランスを整える効果もあり、日常的なストレスを緩和してくれます。

◆ 貧血かな?と思ったら

「なんとなくだるい」「集中できない」「顔色が悪い」と感じたら、まずは医療機関で血液検査を受けることをおすすめします。サプリメントなどの自己判断での鉄分摂取は、過剰摂取や他の疾患を見逃すリスクもあるため注意が必要です。

貧血は「よくあること」として軽視されがちですが、日常のパフォーマンスや将来の健康に大きな影響を与える大切なサインです。

食事と運動、そして心のケアをバランスよく取り入れることで、鉄分を味方につけた健やかな毎日が送れるはず。ピラティスの呼吸と動きで、体の内側から整えていきましょう。

鉄分も、呼吸も、あなたの内側から元気を支える大切な力。
ピラティスで、自分の体に優しく向き合う時間を持ってみませんか?

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