妊娠後期になると、お腹もぐっと大きくなり、「運動しても大丈夫かな?」と不安になる方も多いのではないでしょうか。でも実は、適度な運動は、ママの体だけでなく、赤ちゃんにも嬉しい効果があることがわかっています。
今回は、特に妊娠後期の女性におすすめのピラティスを取り上げながら、どんな運動ができるのか、どんなことに気をつければいいのかを、やさしく解説します。
■ 妊娠後期の体には、どんな変化が起きているの?
妊娠後期(妊娠28週以降)になると、お腹の赤ちゃんはどんどん大きくなり、それに伴ってママの体にもさまざまな変化が現れます。
1. 骨盤がゆるみ、姿勢が不安定に
赤ちゃんが生まれるための準備として、リラキシンというホルモンが分泌されます。これは靭帯をゆるめ、骨盤を広げる働きを持っています。その影響で、腰や股関節まわりが不安定になり、腰痛や恥骨の痛みを感じる人も。
2. 重心が前に移動し、反り腰に
お腹が前に突き出ることで、自然と背中が反る姿勢になります。これが腰に負担をかけ、肩こりや背中の張りにもつながるのです。
3. 呼吸が浅くなりやすい
子宮が大きくなると、横隔膜が圧迫されて呼吸が浅くなりがちに。これが「息苦しい」「疲れやすい」という症状につながります。
■ 妊娠後期にも運動は必要?そのメリットとは
妊娠中は「安静に」と言われることもありますが、実は適切な運動には多くのメリットがあります。
- 血行促進でむくみを軽減
- 便秘や肩こり、腰痛の予防
- 出産に向けた筋力・体力の維持
- 気分転換やリフレッシュ効果
特に、妊娠後期は出産に向けて体の準備を整えていく大切な時期。体を動かしておくことで、お産のときに必要な体力や呼吸法がスムーズに活かされるとも言われています。
ただし、ここで大切なのが「自己判断で始めない」こと。妊娠中は一人ひとりの状態が異なるため、必ず主治医や助産師さんに相談したうえで運動を始めましょう。
■ ピラティスって妊婦さんにもいいの?
ピラティスは、体の深部にあるインナーマッスルを鍛えるエクササイズです。妊婦さん向けの「マタニティピラティス」は、呼吸に合わせてゆっくりと体を動かすので、負担が少なく、妊娠後期でも安心して取り組めます。
ピラティスの主なメリット:
- 骨盤底筋を意識して鍛えられる
- 姿勢の改善に役立つ
- 深い呼吸でリラックスできる
- 出産時に役立つ体幹の安定性を高める
ピラティスでは、動きのひとつひとつに**「意識を向けること」**が大切にされているため、「自分の体と向き合う時間」を持つことができます。これは、妊娠中の不安を和らげる心のケアにもつながるのです。
■ 妊娠後期にピラティスを行うときの注意点
妊娠後期の体は、見た目以上にデリケートです。以下のポイントを押さえて、無理のない範囲で行いましょう。
- 必ず医師に相談してから始める
妊娠の経過や体調によっては、運動が制限されることもあります。特に早産の兆候がある方や、高血圧、前置胎盤などのリスクがある場合は避けましょう。 - 転倒しないように注意
重心が不安定になる妊娠後期は、バランスを崩しやすくなります。床に座った姿勢や、四つんばいなどの安全なポジションで行うようにしましょう。 - お腹に圧がかからないポーズを選ぶ
うつ伏せや腹筋運動など、お腹を圧迫する動きは避けてください。呼吸に意識を向けたり、骨盤をやさしく動かすエクササイズが効果的です。 - 水分補給と休憩をしっかりと
妊娠中は汗をかきにくく、体温が上がりやすいので、こまめに水を飲んで休みながら行いましょう。
■ おすすめのマタニティピラティスの動き(例)
※必ず専門のインストラクターの指導のもとで行いましょう。
- キャット&カウ(四つんばいで背骨をやさしく動かす)
- 胸式呼吸に集中するエクササイズ
- 骨盤底筋を意識した「力の抜き入れ」練習
これらの動きは体に負担が少なく、骨盤の安定性や呼吸の質を高めるのに役立ちます。
■ 無理をせず、自分のペースで
妊娠後期の運動は、あくまで「心地よさ」が基準。競争でも義務でもありません。「今日は体が重たいな」と感じたら、お休みすることも大事なセルフケアです。
運動の目的は、出産に向けての準備を整えると同時に、自分の体と心の声に耳を傾けること。マタニティピラティスはその両方をかなえてくれる、やさしいツールです。
お腹の赤ちゃんと一緒に動くこの時間を、ぜひ楽しんでみてくださいね。
※ Pilates VITAでは現在、マタニティピラティスのレッスンは行っておりませんので、その点ご了承くださいませ。


コメントを残す