「腹筋を鍛えたいです!」
という声は、とてもよく聞く言葉です。
でも実は、“腹筋”というのは一つの筋肉ではありません。
そして役割も、「お腹をへこませる」「腹筋運動をする」だけではないのです。
別のブログでも腹筋についてご紹介していますが、大事なのでもう一度このテーマで書かせていてだきます🎵
お腹には主に4つの筋肉があります。
① 腹直筋(ふくちょくきん)
いわゆる“シックスパック”の筋肉です。
身体を丸める動きで働きます。
たとえば、
- 起き上がる
- 前にかがむ
- 咳をする
など。
でも実際には、「お腹を割るための筋肉」というより、体幹を支える筋肉の一部です。
ピラティスでは、この筋肉だけをガチガチに使うよりも、「必要な分だけ働く」ことを大切にします。
② 外腹斜筋(がいふくしゃきん)
お腹の斜め外側にある筋肉です。
身体をひねる動きや、横に倒す動きで活躍します。
ウエストラインに関わる筋肉でもあり、姿勢やくびれにも影響します。
③ 内腹斜筋(ないふくしゃきん)
外腹斜筋の内側にある筋肉。
こちらも身体をひねる時に働きますが、身体を安定させる役割も大きいです。
ピラティスでは、外側の大きな筋肉だけでなく、この“内側の支え”を感じられると動きが変わります。
④ 腹横筋(ふくおうきん)
ピラティスで特に重要視される筋肉です。
コルセットのように、お腹をぐるっと包む深層筋です。
この筋肉が働くと、
- 腰を支える
- 内臓を安定させる
- 呼吸を助ける
- 姿勢を保つ
などの役割があります。
「お腹を薄くする感覚」
「下腹が内側に引き込まれる感覚」
は、この腹横筋が関わっていることが多いです。
なぜ腹筋だけ鍛えても姿勢は変わらないのか?
ここがとても大事なポイントです。
腹筋は、単独では働きません。
- 横隔膜(呼吸の筋肉)
- 骨盤底筋
- 背中の筋肉
- お尻
- 肋骨まわり
などとチームで働いています。
だから、
「腹筋運動をたくさんしているのに腰が痛い」
「お腹を鍛えているのに反り腰」
ということも起こります。
特に女性は、
- 出産
- 抱っこ
- ヒール
- デスクワーク
- ストレスによる呼吸の浅さ
などで、お腹の深い筋肉がうまく働きにくくなることがあります。
ピラティスで大切なのは「固める」ではなく「支える」
ピラティスでは、
お腹をガチガチに固め続けることを目的にはしません。
むしろ、
- 呼吸できる
- 首や肩に力が入りすぎない
- 必要な時に必要な分だけ働く
という“しなやかな体幹”を目指します。
本来の腹筋は、24時間ずっと全力で頑張る筋肉ではありません。
歩く時も、座る時も、抱っこする時も。
必要に応じて自然に働いてくれるのが理想です。
「下腹だけ痩せたい」は可能?
女性に多い悩みですね。
ただ、解剖学的には「下腹だけの脂肪を部分的に落とす」のは難しいと言われています。
でも、
- 呼吸
- 骨盤の位置
- 肋骨の開き
- 姿勢
- 腹横筋の使い方
が変わることで、見た目のお腹はかなり変わります。
実際、ピラティスを始めると、
「体重は変わらないのにお腹が薄くなった」
という方は多いです。
それは、“筋トレで縮めた”というより、
身体の支え方が変わった結果なのです。
腹筋は「見える筋肉」より「感じにくい筋肉」が大事
SNSでは、割れた腹筋やハードなトレーニングをよく見かけます。
もちろん、それを楽しむのも素敵です。
でもピラティスでは、
- 呼吸と連動する
- 背骨を支える
- 骨盤を安定させる
- 力みすぎない
という、“機能する腹筋”を大切にします。
見た目だけではなく、
「動きやすい身体」「疲れにくい身体」につながるからです。
腹筋は、
- 曲げる
- ひねる
- 支える
- 呼吸する
など、さまざまな役割を持つ筋肉です。
そしてピラティスでは、
「鍛える」だけでなく、
“どう働くか”
“どう連携するか”
を大切にします。
もし腹筋が苦手でも大丈夫。
まずは、
- 呼吸を感じる
- 肋骨や骨盤を知る
- お腹を無理に固めない
ところから始めるだけでも、身体の感覚は少しずつ変わっていきます。


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